第4章 臨時メンバー
『うぅ…あ、開けられない…』
膝と腕でプリントを押さえながら扉を開けようと頑張るが力が入らずに腕がプルプルしている
『うぅ…』
「大丈夫か?今開けてやるよ」
『えっ…』
黄色の髪の男の子が扉を開けてくれた
『あ、ありがとうございました…』
「そんな量のプリント運ばされるなんて災難だったな」
男の子は扉を開けてくれた他にプリントの半分を持ってくれた
「そう言えばお前見たことないやつだな。お前が噂の転校生か?」
『あ、はい。白雪若葉と言います』
「俺は仁兎なずな。よろしくな!」
『はいっ』
なずな「また困ったことがあれば言えよ?」
『はい、ありがとうございました』
可愛らしい男の子だ
この学院の人たちはホントにいい人たちだなぁ…
教室に戻るとスバルくんが頭を抱えてノートを見つめていた
『どうしたの…?』
真「この後の授業で小テストがあるんだって」
『なるほど…』
それで今暗記を…
北斗「いつもやってれば分かるだろ」
『さすが北斗くん』
真「若葉くんも余裕って感じだね~」
『勉強はわりと好きだよ』
スバル「勉強が好きとか若葉は変わってるなぁ~…」
『そうかな…』
北斗「ほら、あと少しで時間だぞ」
スバル「ホッケ~のいじわる!」
そして午後の授業
言っていた通り小テストが行われた
『大丈夫…?スバルくん…』
真「魂出てるよ~!!」
北斗「数時間前の暗記だけでできるわけがないだろう…」
スバル「うぅ…」
『まぁまぁ…』
スバルくんの机には15点と書かれた答案用紙が
真「ボクは80点だったよ~…記入ミスがなければもっといけたんだけど」
北斗「珍しいな、記入ミスなんて」
真「えへへ、ちょっと考え事してたらね。若葉くんは?」
『えっと…僕は…』
スバル「100点…!!」
真「わぁ…すごいね!」
『ううん、たまたま覚えたところが出てきただけだよ』
北斗「頭もいいんだな。さすがプロデューサーだ」
『いやいや…』
まだプロデューサーらしいこと何一つできてないけど…
そうして授業は全て終わり、放課後に
若葉は日誌を書いていた