第4章 臨時メンバー
授業が終わり、黒板を消しに教壇に立つ
アドニス「お前にばかりやらせてすまない」
反対側から消すのを手伝ってくれた
『ううん、ありがとう』
アドニス「若葉は来たばかりでわからないこともあるだろう。わからないことがあれば…俺がわかる範囲であれば教える」
『ありがとう。その時はよろしくね』
アドニス「あぁ」
キーンコーンカーンコーン…
スバル「お昼だぁ~!」
北斗「明星うるさい」
真「お昼何食べようかなぁ~」
スバル「あ、そうだ!若葉も一緒に食堂行こうよ!」
『うん!行ってみたかったんだ!』
3人で食堂へ向かった
『わぁぁぁぁぁ…!!』
広くて綺麗な食堂
ガーデンテラスもあって…メニューもバランスがとれていてカロリーも控えめ
『すごい…』
目を輝かせていると後ろから声をかけられる
「ちょっとぉ!ボクが先に並んでたのに追い越さないでよぉ!」
『え…?』
ウロウロしているうちに列に入ってしまったのか
『あ、ごめんなさい。周りをよく見ていなかったので…』
「気をつけてよねっ!ただでさえこんなに長い列なんだから…」
『は、はい、すみません…』
「あー…もう立ってるの疲れちゃったぁ…ボクの変わりに並んでよー…」
『え…』
「あれ?そう言えばキミ…初めて見る気がするけど…」
『あ、はい。昨日転校してきた白雪若葉です。よろしくお願いします』
ニコッと微笑むと男の子は少し照れたような顔をした
「ボクは姫宮桃李…よ、よろしく…」
「坊ちゃま?」
桃李「ぴぃっ!!!」
『(ぴぃ…)』
「何でこんなところにいるのですか…?私がお作りしたお弁当は…」
『あ、伏見くん!』
弓弦「おや…白雪様…」
『こんにちわ。伏見くんと姫宮くんって知り合いなの?』
弓弦「えぇ、私は桃李坊ちゃまの使用人なのですよ」
『そうなんだ…』
“桃李坊ちゃま”って言ってたしこの子はお金持ちなんだろうなぁ…
弓弦「それでは白雪様、失礼致します」
『あ、うん…』
桃李「嫌だぁぁぁぁぁ~!助けてぇぇぇぇ~!!」
弓弦に首根っこを掴まれて食堂を出て行ってしまった
『大変だなぁ…』