第4章 臨時メンバー
嵐「ホント…そっくりねェ…」
嵐は若葉の頬に触れて悲しそうな顔をした
『…っ』
言ってしまいたい
言って安心させてあげたい
『…きっと大丈夫だよ』
嵐「え…?」
『きっと…大丈夫だよ。2人に心配かけてることもわかってると思うし…いつか…会えるよ』
嵐「…………」
嵐はポカンとした顔で若葉を見る
『あ、ごめん…!偉そうに…』
嵐「いいえ、ありがとう。嬉しかったわァ」
嵐に笑顔が戻った気がした
『(よかった…)』
2人は別れて教室へ入る
アドニス「白雪」
『アド……じゃない、乙狩くん…』
アドニス「名前で呼んでくれて構わない」
『そ、そう?ありがとう!じゃあ…アドニスくんって呼ぶね。アドニスくんも僕のこと呼び捨てでいいよ!』
乙狩「あぁ、わかった。今日は俺と若葉が日直だ」
『あ、そうだっけ。忘れてた…ごめんね。日誌はどっちが書こうか?』
アドニス「俺は絵や文章を書くのは苦手だ…。日誌は若葉に書いて欲しい」
『そっか、わかった。日誌は任せて』
アドニス「助かる。ありがとう」
若葉は日誌を手にして席についた
真「あれ、今日は白雪くんが日直?」
『うん。アドニスくんと日直だよ』
真「あれ、乙狩くんのこと名前で呼んでたっけ…?」
『さっき名前で呼んでいいって言ってくれたから。僕のことも名前で呼んでくれてるし』
真「ボクも名前で呼んでいいかな…?」
『もちろん!』
真「ありがとう」
スバル「何なにー?何の話ー?」
『名前のこと話をしてたんだよ。名前で呼んでくれたほうが仲良しって感じするし…』
北斗「それもそうだな」
スバル「あ、ホッケ~☆」
『じゃあ氷鷹くんのことも名前で呼んでもいいかな?』
北斗「もちろんだ。若葉」
『!!』
若葉は驚きながらも照れくさそうに笑った
「「「!!」」」
真「(何か…懐かしい感じがする笑顔だなぁ…)」
スバル「(あれ?何でこんなに胸がギュッてするんだ…?)」
北斗「(相手は男なのに…可愛いと思ってしまった…)」
『??』