第4章 臨時メンバー
若葉は真緒の頭を撫でる
真緒「恥ずかしいだろ…//」
『たまにはまーくんも甘やかさないと』
真緒「何だそれ……サンキュ」
弓弦「衣更様、少しいいでしょうか?」
真緒「あ、おう。じゃああとでな」
『うん』
ギュッ
『わっ』
嵐「若葉ちゃん♪おはよォ♪」
『嵐お姉ちゃん…!びっくりしたぁ…。おはよう♪』
嵐「はァ…♪今日も可愛いわねェ…♪」
嵐は若葉に抱きつきながら頭を撫でる
『嵐お姉ちゃんには負けるよ。今日も可愛い♪』
嵐「若葉ちゃんにそんなこと言われたら照れちゃうわァ♪」
女子高生のような会話は楽しい
久しぶりにこんな会話をした
お姉ちゃんには私が「chisa」だって言いたいけど…
言ったらどんな反応されるか怖いな…
「ちょっとぉ、なるくん。昨日集まってって言ったのに…」
嵐「あら泉ちゃん♪行こうとしたんだけど椚先生とお話ししてたら忘れちゃったわァ」
『(泉…お兄ちゃん…)』
泉お兄ちゃんだ…
何も変わっていない
少しいじわるな頼れるお兄ちゃん
泉さんもアイドルの頃にお世話になって一緒に仕事をしたこともある
泉「まったく…」
泉は嵐の次に若葉を見た
泉「…!!」
泉は若葉の肩を掴んだ
『!!』
泉「チサ…!」
『え…?』
バレた…!?
嵐「違うわよォ、泉ちゃん。この子この前転校してきた白雪若葉ちゃんよォ」
泉「………」
少し寂しそうな顔をしながら若葉の肩から手を離した
泉「……ごめん」
そしてそのまま行ってしまった
『………』
嵐「ごめんなさいねェ。大丈夫?」
『あ、うん…』
嵐「泉ちゃんねぇ…ずっと探してる女の子がいるのよ」
『え…?』
嵐「少し前にアイドルとしてテレビに出てた女の子知ってる?」
『(それって…)』
嵐「チサちゃんって言うんだけどね。泉ちゃんはずっとその子のこと探してるの」
『ど、どうして…?』
嵐「泉ちゃんが唯一ライバルとして、女の子として認めていた子なのよ。いきなりいなくなっちゃって音信不通で…今頃どうしてるのかしらねェ…」
『…………』
泉さん…ずっと探してくれてたんだ…
嵐お姉ちゃんも…ずっと心配して…