第4章 臨時メンバー
『ん…』
目を覚ますと背中にあったかくて柔らかい感触
『ふぇ…?』
後ろを見ると黒いさらさらの髪の毛
『りっちゃん…!?』
背中に抱きつきながら眠る凛月の姿が
凛月「ん~…コヨミの匂い…」
『りっちゃん、朝だよ。起きて~』
凛月「あと5分~…」
『んもう!ダメだよぉ!もう起きないと遅刻しちゃうよ!』
凛月「一緒にお休みする…?」
『転校2日目でもうお休みなんてダメでしょ』
凛月「えぇ~…」
『ほら、起きて~…』
凛月「やだぁ…」
『はぁ…起きないと…こちょこちょの刑だよ』
凛月「ん~…ほっぺにちゅーしてくれたら起きる~…」
『えぇっ?』
凛月「昨日してくれたじゃん…」
『そ、それは…』
凛月「はーやーくー」
『うぅ…』
チュ…
凛月「ふふ…♪顔真っ赤でかーわいい…♪」
『言う事聞いたんだから起きてよっ///?』
凛月「はいはい…」
凛月はゆっくり起き上がって大きいあくびをした
『制服に着替えてね?私ご飯作ってくるから』
凛月「んー…」
コヨミは布団を出てキッチンへ
簡単に朝ごはんを作って制服に着替える
『りっちゃんー?ご飯できたよ…』
凛月「はーい…」
着替え終わった凛月はまた寝そうになっていた
そんな凛月にご飯を食べさせて家を出る
凛月「うぅ~…眠い~…」
『あはは、学校までがんばろ、ね?』
凛月「何でコヨミ男子の制服なの…」
『え?だって…男の子として転校したし…。あと、この姿のときはコヨミじゃなくて若葉だから』
凛月「ふーん…その首の絆創膏は?」
『これはりっちゃんが噛み付いたからでしょー…。歯型くっきりついてたんだからねー…』
凛月「コヨミの血は美味しいよねぇ…♪」
『だから若葉だってば』
そんな会話を繰り返しながら学院に到着
『ふぅ…』
真緒「おはよ、若葉」
『あ、まーくん。おはよう』
真緒「凛月のことありがとな」
『んーん。やっぱり朝起こすのは大変だったけど。まーくんはすごいね』
真緒「もう慣れたよ。いつものこと過ぎてな」
『ふふふ、さすがまーくんだね。よしよし』