第12章 目眩く日々
『ふぅ、美味しかったなぁ…』
ドンッ…
『わ…!』
「あ!ごめんなさい!ぶつかった時は謝るな〜!」
『こちらこそごめんなさい、大丈夫ですか?』
「大丈夫な〜!何だか幸せな色をしてます!いいことあったな〜?」
『色…?うん、好きな物を食べたので…』
「それは嬉しいな〜♪でもどうして女の子がいるんですか?」
『………ん?』
「女の子の色な〜!優しい色です!」
『えっと…あの…』
「HaHa〜!自己紹介がまだでした!春川宙です!よろしくな〜♪」
『あ、はい、白雪若葉です…よろしく…』
宙「困ってる色な〜?どうかしましたか?」
『いや…どうして僕のこと女の子って…』
宙「色が見えたな〜、女の子の色!」
『女の子の…色…』
宙「宙は色が見えます!」
『(この子…共感覚ってやつかな…)』
宙「それじゃあ行くな〜!」
『あ、待って!』
宙「?」
『お願い…このこと…秘密にしてほしいの…!』
宙「…わかりました!秘密は守るな〜♪」
宙はコヨミの手を取り小指を絡めた
宙「約束な〜!」
『ありがとうございます…!』
宙は手を振って若葉と別れた
『春川くん…どんなふうに見えてたんだろう……とりあえず素直な子でよかったけど……』
光「若葉に~ちゃん、何してるんだぜ?」
『天満くん…!』
光「ぼーっとしてたみたいだけど…」
『大丈夫!天満くんは……』
光「光でいいんだぜ!オレはパンを買いに行ってたんだぜ!」
両手にはたくさんのパンが
『すごい量だね…』
光「部活するとお腹空いちゃうんだ~」
『ほどほどにね~?』
光「うんっ!」
『(可愛い…)』
光「若葉に〜ちゃんも食べる?」
『ううん!僕はいいよ、ありがとう』
光「そっか?あ、またレッスン見に来て欲しいんだぜ!」
『うん、もちろん』
光「みんな楽しかったって言ってたんだぜ!」
『ホント?嬉しいな!』
光「うん!」
『ふふ、またお邪魔するね』
光「うん!じゃあまたね~!」
『うん!またね!』
可愛いなあ……