第10章 襲来
『影片くんかぁ…』
若葉は図書室に向かった
『今までの夢ノ咲のことを書いた資料があったはず…』
本棚を探していると高い場所に目的のものを見つけた
『高いなぁ…。踏み台ないっけか…』
若葉は踏み台を持ってきて本を取った
『これだ…』
若葉は資料を持ってイスに座った
『……Valkirie…?影片くんはここのユニットなんだ…。ん…?仁兎先輩…元々はこのユニットだったの…?』
資料には内情は詳しく書かれてはいないが、様々なことが書かれていた
『あれ、Knights…もう1人メンバーがいるんだ…』
「わっ…。ここに人がいるなんて珍しいですね~」
『…?』
「あれ?見たことない人です。はじめましてですね」
『あ、はじめまして。白雪若葉です』
「はじめまして。僕は青葉つむぎです。よろしくお願いしますね~♪」
『よろしくお願いします』
つむぎ「なかなかここには人が来ないので作業に没頭していて気づきませんでした~」
『何かしていたんですか?あ、邪魔だったら今すぐ…』
つむぎ「違いますよ!本の点検をしてたんです~」
『点検…ですか?』
つむぎ「はい。ここは本がいっぱいありすぎて返却されたかもわからない本がたくさんあるんですよ~」
『そうなんですね…。確かにこんだけいっぱいあると…。よかったら手伝いますよ?』
つむぎ「いえいえ!そんな、悪いですよ」
『いいんです。見たかった本も見つかったので!』
つむぎ「では…少しお願いしちゃいます」
『はい!』
若葉は本のタイトルの書かれた紙を受け取って点検を始めた
『いつも1人でこの量を?』
つむぎ「はい。なのでなかなか終わらないんですよ~」
『この量を1人でなんて…そりゃあ終わりませんよ…』
つむぎ「あはは~」
『僕でよかったら手伝うので声かけてください』
つむぎ「ありがとうございます。すっごく助かります~」
『はい!…あ、この本ない…』
つむぎ「なかった本はタイトルの隣にバツ印をお願いします」
『わかりました』
その後も点検は続いたが夢中になって時間に気づかなかった
「こんな時間までやってるなんてすごいネ」