第10章 襲来
『はい。今度の流星隊のイベントです。そこでブースを作ってグッズや出店みたいなことができればなと思いまして…。校内アルバイトみたいにグッズ分は流星隊へ、他の出店分はアルバイトを申請してくれた各ユニットへ…どうでしょうか』
敬人「なるほどな…」
『もっとよく夢ノ咲学院のことを知ってもらうのに良いかと思いまして…』
敬人「…わかった。英智…生徒会長に相談してみる」
『えっ…あ、はい』
敬人「どうかしたか?」
『あ、いえ…蓮巳先輩が生徒会長なのかと…』
敬人「俺ではない。会長は生憎、入院中でな」
『入院…ですか…』
敬人「そろそろ戻ってくるはずだ。まぁこの件はすぐに連絡しよう。その方がお前もいいだろう」
『はい。お願いします』
若葉は敬人に頭を下げ、真緒に小さく手を振って生徒会室を出た
敬人「衣更」
真緒「はい?」
敬人「礼儀正しい奴がこの学院にもいたんだな…」
真緒「あ、あはは…ですね…」
―――翌日―――
敬人「白雪、ちょっといいか?」
『あ、はい』
お昼休みに敬人が若葉の元へ来た
『どうしましたか?』
敬人「昨日の案のことだ。一応受理はされた。しかし出店に出る人はどうやって決めるんだ?」
『掲示板にポスターを貼ろうかと思っていました。希望があれば僕のところに来てもらって名簿に書いてもらおうかと…』
敬人「そこまで考えていたなら心配することはないな」
『ありがとうございました。必ず成功させてみせますね!』
敬人「あぁ、期待している」
若葉は蓮巳と分かれ、教室に戻った
スバル「ねぇねぇ、何話してたの?」
『あぁ、今度のイベントのことでね』
北斗「流星隊のやつか」
『うん。そこで出店をやろうと思って…校内アルバイトみたいに売り上げは出てくれたユニットに分けようかなって…』
スバル「へぇ~!面白そう!」
北斗「それも若葉が考えたのか?」
『うん!もっと夢ノ咲のこと知ってもらいたいしね!』
真「すごいねぇ」
スバル「はいはいはーいっ!俺やりたい!」
『スバルくんやる?』
スバル「うん!楽しそう!」
北斗「売り上げの金を取るなよ、明星」
スバル「しないよ~!」
『ふふ、じゃあスバルくんっと…』
若葉は名簿に名前を書いた