第10章 襲来
真「その呼び方するのは…チサちゃんしか…」
『あ、えーっと…』
凛月「もう無理だよぉ、コヨミ。遅い遅い」
『うぅ…』
泉「あーあ、ゆうくんにもバレちゃったねぇ」
真「え、バレてって…え…!?」
『ごめん…。私…チサ…なんです…』
真「えっ…えっ…チサちゃん…!?」
『うん、久しぶりだね…』
真「…!」
真は若葉に抱きついた
真「ずっと…心配してたんだよ…!連絡取れないし…スタッフさんみんな知らないって言うし…」
『ごめんね…』
凛月「いいの?」
泉「ちょっとくらいなら許してあげる」
真「よかった…会えて…よかった…!」
『私も…まこちゃんがアイドル目指してくれてて嬉しい』
真「もしかしたら…気づいてくれるかもって思って…」
『え…?』
真「チサちゃんなら…僕がアイドルになれば…気づいてくれるかなって…」
『まこちゃん…』
真「本当によかった…っ」
真は安心したのか、涙をぽろぽろ流した
『な、泣かないで…!』
若葉は真の涙をハンカチで拭った
真「うぅ~…」
『ありがとうね…まこちゃん…』
―――翌日―――
制服がボロボロになったので今日はジャージで登校
『おはよぉ…』
スバル「おはよ!あれ?何でジャージ?」
『ちょっといろいろあって…』
真「おはよう、えっと…若葉くん!」
『おはよう!真くん!』
北斗「怪我したのか?」
『あ、ちょっとね』
北斗「早く治るといいな」
『うん、ありがとう!』
朝のHRが終わり、佐賀美に呼び出されて保健室へ
『どうしたんですか?』
陣「お、来たか」
『?』
陣「お前、制服ボロボロになっただろ?だからこれ、新しいやつ」
『わぁ…!ありがとうございます!』
陣「着てみろ。サイズ合うかわかんねぇからな」
『はーい』
若葉はベッドのカーテンを閉めて着替える
『(あれ…?これって…!!)』
着替え終わってカーテンを開ける