第10章 襲来
ガラッ!!!
扉が勢いよく開かれて1人の人物が現れた
凛月「若葉の血の匂い…!!」
泉「くまくんが珍しく走ってきたみたいだね」
『りっちゃん…』
凛月「あれぇ、セッちゃんもいたのぉ?」
泉「何かムカつくんだけどぉ」
凛月「廊下歩いてたら若葉の血の匂いがしたから急いで来た。どこ怪我したの」
『だ、大丈夫だよ…。消毒してもらったし…』
凛月「ていうか制服…ボロボロじゃん。まさか……セッちゃんが…」
泉「違うから!!」
『あ、あのね、お兄ちゃんがいて…それで…』
凛月「はぁ…?」
一気に凛月の顔付きと声が変わる
凛月「今どこにいるの。ぶっ殺す…」
『もういないから!!落ち着いて!!』
泉「こんなキレたくまくん初めて見たんだけどぉ……」
凛月「何でセッちゃん?」
『泉さんが助けてくれたの』
凛月「へぇ~…」
泉「何ぃ」
凛月「何でもなーい」
凛月は若葉の隣に座る
凛月「何か若葉がセッちゃんの匂いして嫌~…」
泉「じゃあ離れればいいでしょぉ~!」
『あははは…』
―――――
凛月「ふーん、セッちゃんにバレたんだ〜」
『うん、そうなの』
3人は保健室を出て帰るために廊下を歩いていた
凛月「若葉セクシーだねぇ…♪」
『あんまり見ないでよ…///』
泉「ん…?」
『どうかしたんですか?泉さん』
急に辺りを見渡しだした
泉「ゆうくんの気配…」
『(相変わらずだぁ…)』
泉「そこだ!!」
泉は走り出した
すると物陰から真の姿が
真「うわああああああ!」
泉「ゆうく~ん♪」
走ってくる真は若葉の後ろに隠れた
泉「隠れてないで出ておいで~♪」
真「ううう…」
『まこちゃん…大変だねぇ…』
真「え?」
泉「あ」
凛月「?」
『?』
真「今…何て…?」
『え?何が……あ』
しまった…
若葉ってことすっかり忘れてた…!!