第3章 浅葱色の哀愁
それを元の場所にしまいつつ声のした方を見れば、堀川が本を手にして立っていた
「僕が探してた本も見つかりました」
「そっか、じゃあ部屋に戻ろう」
書庫を出て、再び二人で歩き出した
堀川の腕の中には、大量の本が包まれている
「そんなに持ってきて…読めるの?」
「読めますよ
それにこれ、ほとんど歌集ですから」
「歌…? 興味あるの?」
「はい、土方さんが趣味で歌を詠んでたんです
人の身を得た今、少しでもその良さが分かれたらなと思って…
ところで加州さんこそ、さっきは何読んでたんですか?」
「俺? 幕末の史料だよ
あ、新選組のことも書いてあった」
言うや否や、俺を見る堀川の目が少し見開かれた
「…なんて書いてありました?」
「うん、新選組って、最後はばらばらになっちゃったんだって?
あと、陸奥守は時代についていけなかったとも言ってたけど…」
「はは…みんな言いたい放題なんだから…」
「新選組はさ、どうして戦い続けたんだろう?
あの時代にはもう新選組の戦い方は古かったんだろうし、情勢を見た感じ負けるのは目に見えてるのに
新選組の戦いは無駄だったんじゃ_____」
「大切なのは勝ち負けだけじゃないんです」
突然、堀川は足を止めた