• テキストサイズ

思ひ出結び【刀剣乱舞】

第2章 一人、また一人


焦りがそうさせているのか清光の勢いが増している気がして、同時に二振りを相手にしているのにその動きには隙がない

対照的に今剣は傷を庇うあまり防戦一方だ

一振りを相手にするのがやっとらしい





………あれ?






最初にいた八振りのうち、三振りは初撃で倒して、清光が突いた一振りを合わせて四振り仕留めた

そして私の視界に入っている敵は三振り


「一振りいない………?」


私がそれに気がついた時


「あるじさまぁーー!!!」


今剣の目が私を___いや、私の後方を見据えていた



聞こえたのは何かが崩れる音

振り向くと後ろにあったはずの壁がなくて、代わりに敵の太刀と目があう


「伏せて!!」


清光の叫びに反射的に屈み、直後に頭上の空気が切り裂かれる音が聞こえた


次に感じたのは腹部の鈍い痛み



「きゃあっ…!!」


「あるじさま!!」



蹴り飛ばされたと気づいた時には再び敵が目の前に迫っていて

逃げなければと体を起こそうにも、鈍い痛みが体を支配する



視界の隅に、敵を倒してこちらに駆けてくる今剣が見えたけれども、きっと間合いには足りなくて

迫る刃をただ待ち受けるしかない



そう覚悟した



けれど_____
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp