• テキストサイズ

思ひ出結び【刀剣乱舞】

第2章 一人、また一人


「いや、脇差の俺と短刀もう一振りで北に向かおう」

「分かった、あとは短刀二振りがどちらに向かうかだけ…ど……?」


清光が話し終わるより先に、今剣が清光の袖を摘んだ

じっと清光を見つめるだけで何も言わない今剣

ただそれだけでも、清光には何か伝わったようで


「今剣、俺についてきてくれる?」

「…はい!」

「じゃあ、僕は骨喰兄さんと一緒ですね…!」

「そうだな、頑張ろう

加州、俺たちも終わり次第そちらに合流する」

「ん、よろしく」


骨喰と五虎退が北へ走り去った後

清光が私の方へくるりと振り返った


「主は俺たちについておいでよ

絶対守ってみせるからさ」

「あるじさまには、ゆびいっぽんふれさせませんよ」

「二人ともありがとう

今剣は無理しないでね」


そして遅れて私達も西へと向かった



_____________



加州を先頭に走り抜け辿り着いたのは一軒の武家屋敷

その近くの草むらに隠れ様子を伺う

門では四振りの時間遡行軍が見張りをしている


「…この人数なら正面突破でいけるね」

「はい、なんてことありません

いくさだいくさだー!」


言うや否や、草むらを飛び出し敵に斬りかかる

今剣の開戦の掛け声に対して敵は体制を整え始めたけれど、すばやく近づいた二人は初撃で一振りずつ仕留めた
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp