第1章 出逢い
_____________
「ん………」
「あ、おはよう、清光」
「お…はよう……
あれ…俺…どうして…?」
「丸一日眠ってたんだよ、気分はどう?」
話しながら、布団から気怠そうに体を起こす清光を支える
清光は昨日、結局目を覚まさなかった
そして今は太陽も登りきっている真昼
「…頭…少し痛いかも…」
「そっか…無理せずに寝ててもいいからね」
「うん…ありがとう…
ねぇ主…」
「何?」
「昨日俺さ…眠る前何してたっけ?」
「…!」
その言葉に昨日の出来事が蘇る
『新選組』『沖田総司』の名前を耳にした途端に唸りだした清光
あの様子から考えても、昨日のことを教えるのは得策ではないだろう
嘘はつきたくないけれど…
「昨日、清光は顕現した後にすぐに眠っちゃったんだよ
きっと、まだ人の身体に慣れてないから」
「そっか…頭が痛いのもそのせいかな」
「うん…そうかも」
清光は納得した様子で自分の頭をさする
今はこれでいいよね?