第2章 一人、また一人
「清光たちはまだ眠ってるかな」
「先程確認した時は加州殿と骨喰殿は既に起床されていました
短刀の皆さんはお休みになられていましたよ」
今日を迎えるまでに清光たちが出陣先で新たな仲間を見つけてくることがあった
前田藤四郎、秋田藤四郎といった短刀の名手である粟田口派の刀工が製作した刀の他、小夜左文字を迎え、今では短刀も五振りに増え皆同じ部屋で寝起きしている
小さな身体で仕事をこなすのはやっぱり疲れるみたいで、みんな朝は起床時間ぎりぎりまでぐっすりだ
そして仲間が増えただけ、今日という日を迎えるにあたって責任感も増してくる
「そっか、じゃあ今のうちに任務について教えてもらえる?」
「はい
今日の任務は「江戸時代の鳥羽に出陣し、歴史改変を目論む時間遡行軍を討伐せよ」とのことです」
こんのすけが詳しい時代と地図を私の目の前に広げてくれた
「この時代…今まで出陣してた戊辰戦争の時期よりもだいぶ前だ」
「はい、それだけ敵も今までより強くなります」
「まさに最終試験って感じだね…」
「出陣刀剣数にも四振りまでという制限があります
また任務の経過を私を通して政府に随時報告するため、私は手助けできませんのでご了承ください」
「うん、分かった
じゃあ早速編成を…」