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思ひ出結び【刀剣乱舞】

第2章 一人、また一人


「あっ! ふたりともこんなところにいたんですか!

すがたがみえないのでどこにいったのかと!」

「今剣か」


稽古場の開け放たれた扉から今剣が顔を覗かせる

部屋の中を見回して、俺たちに近づきながら問いかける


「ここはなんですか? ぼく、いままでこんなとこきたことなかったです!」

「稽古場だ、今日から使えるようになった」

「けいこ…ですか?」


今剣の顔から途端に笑顔が消えた

そして何か思いつめたような真剣な顔つきで口を開く


「ぼくにも…けいこさせてください」

「え? でも畑当番は?」

「おわりました! さぁ、はやく!」


短刀用の短い木刀を手に、今剣が焦れた目つきで俺たちを見つめる

骨喰に視線を移すと、向こうも困ったように俺を見つめ、小声で声をかけてきた


「よく分からないが…

当番も終わったようだし、本人もやりたがってるんだ

付き合ってもいいだろう」

「じゃあ俺が…」

「いや、俺が相手をする

あんたは休んでいろ、先程様子がおかしかっただろう」

「え…いや、大丈夫なんだけど…」


俺の言葉を聞くまでもなく、骨喰は今剣と対峙する

仕方ないから俺はその場に腰掛け二人を見守るけれど



しばらくして、異変に気づいた



今剣の剣筋がいつもと違う
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