第2章 一人、また一人
「分かった、任せてよ
家事ばっかりで体もなまっちゃうところだったからさ
おっし、出陣だー!」
清光は洗濯かごを抱えて駆け出し、着替えるために部屋へと戻っていった
その間、こんのすけに初日に清光が頭痛を起こしたこと、さっきはその時と反応が違うことを話してみたけれど
考えられる理由は、初日は顕現したてで記憶が今よりも不安定だったのかもしれないということだけだった
しばらくして、戦闘服に身を包んだ清光が現れた
もちろん腰には修復したての加州清光の刀本体を携えている
「主、行ってくるね」
「うん…気をつけて
一人なんだから無理せずにね」
「分かってるって」
「主さま、私も戦場まで加州殿を案内して参ります」
「うん、よろしくこんのすけ」
こんのすけが清光の肩に飛び乗り、二人は函館へと出陣していった
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二人が本丸を出てから、まず清光が残していった洗濯の続きをした
その後に畑と馬の世話をして、本丸の掃除もして
お腹をすかせて帰ってくるであろう彼らのためにご飯を作って___