第1章 出逢い
「1ヶ月、主さまが加州殿とともに歴史修正主義者に対峙し、審神者としての任務を遂行できれば以後の続投も考えるということです」
つまり1ヶ月間私は試されるということで、もしできなければその時は解任されるということらしい
そしてそれは同時に清光が今度こそ刀解されることを意味している
「私が政府の役所に行っている間にも主さまが加州殿を刀解してしまったかもしれないとヒヤヒヤしておりましたが…
心配は無用だったようですね
主さまのお言葉を聞いて安心致しました」
「うん、その条件受けるよ
支えあっていくって決めたの
1ヶ月乗り越えてみせるから」
「はい、私も補助致しますので何なりとお申し付けください
それと加州殿の刀本体の損傷の件ですが…」
清光の刀本体といえば、とても斬り合いに使えそうな状態ではなかった
今は私の部屋に置いている
自分の記憶が欠けていることを自覚していない清光が刀の状態を改めて目にした時、さらに混乱してしまうだろうから
損傷を確認してからは一時的に私が預かっている
「あれはやっぱり直らないのかな…?」
「刀鍛冶を連れて参りましたので、軽い戦闘でしたら問題ない状態まで手入れできると思います」
「そうなんだ!」