第4章 浅葱色の哀愁(2)
「時間遡行軍は全て殲滅し、こんのすけによれば歴史はこのまま元の通りに修復されるそうです
小夜さんが中傷で今は陸奥守さん達が付き添ってくれてますが、すぐに回復すると思います
あと帰り道に資材を少し見つけたので納屋に入れておきました」
「報告ありがとう、また文書でまとめておいてね」
「はい、分かりました
あと…ここには主さんにお礼を言いに来たんです」
「私に?」
堀川は出陣前に掲示した編成書を取り出す
「編成には陸奥守さんも入れてほしい…
我儘を言ってしまってすみませんでした…聞き入れてくれてありがとうございます」
あの日、堀川がお願いがあると言ってきたのは今回の編成についてのこと
力のバランスは問題なかったから要望通りにはした
「大したことじゃないよ
でもどうして?
新選組のことを清光に思いだしてほしいなら、維新側の刀だった陸奥守は今回は外した方がよかったんじゃ…」
「そうですね…普通はそうするのかもしれません
でも、ここで陸奥守さんを外すのは逃げになると思ったんです
銃の強さも、維新派があの時代に優勢だったことも認めます
その上で、加州さんには新選組をみてほしい…って」
つまり堀川は、幕末の新選組のありのままの姿を見せるために、あえて陸奥守を選んだんだ
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(物語最中に失礼しました。)