第1章 出逢い
「っ…」
「主…? どうしたの?」
清光が私の顔を心配そうに覗き込む
その紅色の瞳は顕現したばかりの時よりも強い光を灯しているようで
この短時間でも清光は顕現したての頃と雰囲気が変わった気がする
ちょっとずつ明るくなってるような…
そんな彼を目の前にして思う
______刀解なんて、できるわけない
こんなにも純粋に私を思ってくれるのに
力が足りない、不甲斐ない私があなたの記憶を欠けさせてしまった
だから、支える義務が私にはあるはず
義務じゃなくても、私を思う清光の気持ちに私も応えたい
「…主?」
「清光…もちろん、大事にするよ
私は闘えないし審神者としても未熟だけど、それでもあなたを支えるから
だから、一緒に強くなろうね」
「___うん、よろしく 主」
あなたのことをこれからずっと見守るよ
そのためにも、まずは_____
_____________
「主さま、ただいま帰りました」
「おかえり、こんのすけ」
1日経って、こんのすけが帰ってきた
「政府に今後のことを伺って参りました」
「ありがとう…でもその前に一つ、決めたことがあるの」
「決めたこと……?」