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妖譚 【夏目友人帳】

第2章 壱


多軌「ごめんね、遅くなっちゃった」

開け放たれた教室の後方ドアから遠慮がちに入ってきた多軌ちゃん。掃除当番だったから、仕方がない。

笹田「平気よ! それより、今沙也香ちゃんと話してたんだけど、今度の試験明け、どこか出かけない?」

多軌「うん、楽しそうね!」

「じゃあ、決まりだね!」

女子3人の話がまとまったところで、男子陣から声があがる。

西村「いいなぁ〜! 俺も(多軌さんと)一緒に行きてー!」

夏目「ぷっ……西村、本音だだ漏れだぞ」

西村「ぅえっ?!」

北本「西村ドンマイ」

多軌「えっと……」

笹田「ダメに決まってんでしょーっ! 男は男同士でつるんでればいいのよ!」

「ふふっ、純ちゃん冷たいよ。私はいいと思うけどな、みんなで遊ぶの。」

笹田「沙也香ちゃんは優しすぎ!」

すぐさま返された純ちゃんの返事に、その場は笑いで溢れる。あの夏目くんや田村くんまで、声を上げて笑ってるんだから、結構面白かったのかもね。
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