第2章 壱
「だって、みんな一緒の方が楽しいよ?」
ね、夏目くん? なんて、彼にいきなり振ると、あぁ……なんて、少し驚きながら返してくれた。
夏目くんに振ったのは、私の気まぐれかな。けれど、これは純ちゃんにかなり影響があったみたいで……
笹田「な、夏目くんがそういうなら……」
純ちゃんも女の子だね、なんて多軌ちゃんと顔を見合わせている隣で、純ちゃんのその言葉には、西村くんが盛大に喜んでいた。
こうして、試験明けのお休み、私たちは、結局いつものこのメンバーで、遊ぶということになった。
何をするかは、まだ未定。試験最終日の放課後に決めよう、という、田沼くんからの提案で今日はお開きに。
みんなで楽しく、心置きなく遊ぶためにも、試験勉強頑張らなくちゃね。