第6章 伍
笹田「もー、とっくに集合時間過ぎてるわよー……って、沙也香ちゃん大丈夫?」
心配そうな純ちゃん。そりゃあそうよね、私へたり込んじゃってるし……
「あ……うん、平気……ちょっと、貧血で……」
多軌「貧血って……そんな状態で今日行って平気なの?」
「だ、大丈夫! あの、昨日の夜、楽しみであんまり眠れなくて……」
これは、まぁ、本当だから……うん。
田沼「で、夏目は大丈夫なのか?」
夏目「あ、あぁ。俺は別になんともないよ」
「な、夏目くんが、心配してくれて……少し休憩入れたから、だいぶ良くなったよ! もう大丈夫! ありがとね、夏目くん」
夏目「あ、いや……良くなったみたいで良かったよ……」
西村「んじゃあ、気を取り直して行こーぜ!」
北本「おう!」
田沼「お、ポン太もいるんだな」
多軌「ね……ねこちゃん……っ! ……もっふもふーっ!」
ニャンコ先生「ぎゃっ!」
夏目「ハハハッ」
……さっきまで、妖怪に襲われていたなんて嘘みたい……