第4章 危機感 ☆
「石切丸ッ…さん」
恥ずかしい。
ここに来てから私の心臓は忙しなく動いてばかりいる。
美しくて尊い存在の彼らと共にいるとくらくらして、どうにかなりそうになったのは一度や二度ではない。
怖い……自分が自分でなくなってしまうようで、とても……
石切丸「主……大丈夫だよ」
顔に出てしまっていたのか石切丸さんに頭を撫でられると不思議とほっとした。小狐丸さんや三日月さんにいろいろされてた時とは何かが違う。
この人は、怖くない。
暖かくて……安心する。
この安心感、前にもどこかで……
石切丸「怖くないかい?」
小さく頷くと石切丸さんは笑いかけてくれる。
石切丸さんの指が首筋を撫で袷に指がかかると乱れていたせいか、意図も簡単に前がはだけ胸元が露になる。
石切丸「あぁ……これは私の手にも収まりきらないね……」
下から押し上げられるように胸を揉まれ、だがその手は優しく感触を確かめるようなものではあったが私にはそれだけでも十分すぎる刺激であった。
恥ずかしすぎる。
熱くて、恥ずかしくて泣きそうにもなる。
顔をそらしてやり場のない手で石切丸さんの腕に触れると微笑んでくれた石切丸さんにドキッとしたが、次の瞬間には顔を近づけられ……
「ひゃ、ぁあッ…ンンッ…!」
固くなった突起を口に含まれ口内で転がされると思わず声をあげてしまった。
襖の向こうには今も誰かが行き来しているのに、声を抑えないと聞かれてしまう。
私が声を抑えようとしても石切丸さんは口で、指でと刺激を与え続け声を抑えるのにも苦しいものがあり、少しでも声を出さぬようにと口元に手をやり押さえてみる。