第4章 危機感 ☆
石切丸「仲良くするのは悪いことではない。言い方は悪いが隙だらけの君はいつだって殺されてもおかしくはないんだ」
「……はい」
正座をしたまま石切丸さんの話に耳を傾ける。
そうだよね。あのとき、部屋に入る前に感じた殺気は……私を拒絶するものなんだ。
信じたいけどすべてを信じてはいけない。
でも……
「私は、信じたい。前の私は疑ってばかりで誰とも仲良くなろうとはしなかった……けど、例え傷つけられることがあっても私は信じたい」
石切丸「主……それは」
「わ、わかってる石切丸さんが心配して言ってくれてるの。でも清光や長谷部……鯰尾と仲良くなって私は今さら疑うなんてことはしたくないの。私はバカだからこれからも疑うことより信じることから始めたい」
まだ一日そこらの付き合いだけど私はみんなを信じたいんだ。
呆れられるかなと思ったが石切丸さんは困ったように笑っていたが私の頭を撫でてくれた。
ほら……こうやって優しくしてくれるから私は信じたいって思ってしまうんだ。
とにかく警戒心は持ちつつも基本、信じることにしよう!