第4章 危機感 ☆
石切丸「主がこの部屋に運ばれたあとみんなが掃除をしようって話になったみたいでね」
「えっ……で、でも私まだ半分くらいの人にしか挨拶してないのに」
石切丸「けど、半分の人には挨拶はしたのだろう?こういうのは人から人へ君の評判というのが伝わるものだからね」
「じゃあ、それなりにみんなに認めてもらえつつあるってこと……?」
石切丸「どう考えるかは君次第だよ」
本音を言えば、少しでも信じて認めてもらえているというのならそれはすごく嬉しい。
私が言わなくても自分達から動いてくれるなんて……泣きそう。
石切丸「だからね、私に君を任せてもらえるようになったわけだけど……主、正座をしてもらえる?」
「あ、はい……」
言われた通りにその場に正座をする。
なんだろう、そのまま頭を下げて土下座、なんて言われるのかな。
そこまでするほどの悪いことはしてなかった気がするけど……心的外傷とか、そういうのかな
石切丸「主、君はもう少し危機感を持つべきだね」
「危機感……?」
石切丸「そう、見て聞いたりしていたが主は警戒心が無さすぎる。彼らは審神者が嫌いだったんだ……普通なら近づくだけでも斬られる可能性があるよね」
「うん……そう、だよね」
大丈夫だと信じて結構突っ込んでいたけど、もしかしたら私が近づいただけで斬られてた可能性もあったんだもんね。
つい忘れてしまっていた。