第3章 身の危険 ☆
「ふ、はッ…ぅ……」
唇が離れたときには私はもう、いろいろと限界が近くなっていた。
熱い、熱くてむずむずして……変な感じがする。
小狐丸「おや、ぬしさま口吸いだけでここまでとは……なかなかの素質がおありで」
「そ、そしッ…つ……?」
三日月「なつみ、雌の顔になっているぞ。もっとわかりやすく言うのなら……そうだな……」
小狐丸「男を誘うような、そんな表情をしております」
な、なにそれ。
鏡があったとしてもそんな顔みたくもないが見られてしまったことは恥ずかしくて仕方がない。
この二人は、夜伽なんて望まないことをさせられていたと聞いたのに……何なんだこの積極性は
「あ、あの……こういうの嫌じゃない、の?前任に……させられていた、わけだし」
小狐丸「望まぬことは、したくはありませんでしたね……前の審神者とのまぐあいは楽しいとは言い難いものでありました……ですが身体は正直というもの。快楽を知ってしまったからには疼いて仕方ない」
あ、はは……元気なひと、刀だなぁ……
どういうことか理解すると私の後ろにいる人は私を……そういう目で見ている。
殺気よりも恐ろしいことかも。
「三日月さん、も……同じことを……?」
三日月さんは返事はなかったが、その笑みを見ているだけでもう返事は決まっているものだと察した。
これ、本気でヤバイかもしれない。