第3章 身の危険 ☆
小狐丸「夜の営みはわかりますか?」
「……わかります。もう色々と察しましたのでこれ以上はなにも言わなくて大丈夫です」
まじかぁ。
暴力だけじゃなく夜の営みまでさせていたとか……若いのなら性欲くらいあるんだろうけど、まさか審神者の力を使って無理矢理、とか。
そうだとしたら……
「私を前の主さんと比べる人は結構います。それは仕方ないのかなと思って気にしないようにしてますが……私はあなた方が嫌がるようなことはしません」
小狐丸「ぬしさま……」
それに、夜伽なんてするようなことがあれば私がもたない。
普通に性欲があるとして、ここには若い方々がたくさん……綺麗な顔を近づけられるだけでも倒れそうになるのに、夜伽なんて私には……
「っ……」
そ、想像してしまった。
たまにドラマとかでそういうシーンがあったし、年頃でもあるためになにも知らないわけではないが……いろいろとよくない
三日月「主……顔が真っ赤だぞ?」
「で、ですから私はこういうのには慣れてないんです……二人とも手入れは必要なさそうですし次に行き……あ、あの小狐丸さん?」
そろそろ次にいこうと小狐丸さんから離れようとしたのだが、抱き締めてきて離そうとしてくれない。
あれ……そういえば三条って……三日月さんと、同じ……
小狐丸「大丈夫ですよ、ぬしさま。ここにいれば他のものには見えません……存分に手入れができますよ」
そりゃあ、離れているところに座ってるから腕のなかにおさまっている私なんて他からは見えはしないだろう。
でも、なぜ……隠す必要があるのだろうか。