第2章 仲間
「ちょっと外の空気でも……お腹すいたぁ」
休憩は一度したが、ちゃんと身体を休めようと部屋から出ると長谷部さんも部屋から出てきてしまった。
たまに視線を感じることがあったが長谷部さんが見ていたのだろうか……
長谷部「お疲れ様です」
「まだ、そんなに働いてないですよ……長谷部さん。長谷部って呼んでもいい?」
長谷部「は、はい!」
「ありがとう……みんなを呼び捨ては難しいけど、もっと仲良くなりたいから、もう少し砕けた感じでいかないと、だね」
敬語とか、さん付けがよくないって訳ではないが、みんなとの距離を縮めるためにはかしこまった言い方よりもうちょっと砕けた感じの方が接しやすいはずだ。
なかには敬語じゃないと話せない人とかいるけど……例えば三日月さんとか。
「……こんのすけ!」
こん「お呼びですか主様?」
名を呼ぶだけで現れる管狐。
いったいどうやって私の声を聞いているんだろう……謎だ。
「えっとね……審神者の端末がほしい。もう用意できてるんでしょう?」
こん「はぁ……これでございます。主様、ちゃんと仕事してますか……?」
「してるよ!……本丸の掃除はまだしてないけど刀剣達とは仲良くなっているんだからね……まだ少ないけど」
長谷部の方を見ると、私がこんのすけと話してるからかなにも言わずに待っていてくれている。
こういうとき、好感度とか端末で見られたらみんながどう思っているのかわかるのにな……
こん「お受け取りください主様」
「ありがとう……タブレットとスマホ?」
こん「タブレットに政府からのお知らせが届くようになっております!スマホは、まあ連絡用ですね。パソコンの方は本丸が綺麗になったあとにでもお届けさせていただきます」
……至れり尽くせりってやつかな。