第2章 仲間
「……もう少し、私も頑張ってみようかな」
大和守「僕は大丈夫だから、次にいくといいよ。手入れ回りしてるんでしょ?」
「……うん。安定くん信じてくれてありがとう……ここの人達はみんな優しいね……受け入れてもらえないかと思ってたから少し驚いてる」
大和守「……信用できないって人はいると思うよ。僕も信じられそうってだけで完全には信じてる訳じゃないし…でも、信じさせてほしいとは思ってるよ。僕達は元は人間が好きだからね」
人間が好きか……。
ここにいる刀達は神様なんだよね。
元は人間が好き……それも納得はできる。
前任も悪いことばかりしてたみたいだけど……もしかしたら前任だってそういうことをしてしまうだけの過去があったのかもしれない。
でも、だからって彼らにしたことを……
大和守「……主?」
「……前任のしたことを私は許せない、けど……許すかどうかは私が決めることじゃないからね。私は私でここにいる人たちを幸せにすることだけ考えるよ」
大和守「……無理、しなくていいからね。清光とか主になついてるんだから疲れたら甘えたっていいと思うよ」
「じゃあ、できることをやってもう無理疲れたって思ったら……甘えさせてもらう。安定くんも何か悩みとかあったら言ってね?」
立ち上がって頑張るからと笑うと私はその場を離れた。
みんながみんな優しく受け入れてくれるわけではないんだよね……私に危害を加えようとする刀はいるって、ことは忘れちゃいけない……。
寂しいけど、仕方ないと割りきろう。