第2章 仲間
ぽんぽんと頭を撫でられながら清光に慰めてもらうと、なんとか回復はした。
いじわるには腹立つし悲しいこともあったけど、感情を表に出さないようにすることはできた。
でも、本当……色恋の方は私は耐えられるだけの経験も慣れもないのだ。
色男、燭台切さん辺りにあんなことをされようものなら倒れて寝込みかねない。
大人が恐ろしいとは思ったけど、あれくらいの子にも恐ろしい子はいたんだ……
「ありがとう清光……落ち着いた」
加州「よかった……主って結構クールに見えて可愛いよね」
「褒められているならありがとう。清光……さっきの安定って子は……」
加州「あぁ、大和守安定。俺と一緒で……沖田くんの刀だよ」
「そ、っか……その子は大丈夫?堀川君みたいなこと、しない?」
加州「それは大丈夫……と、思う」
こっわぁ……。
でも、パッと見……可愛くていい子そう
そして、ハッとする。
堀川君も可愛い系男子だ。
可愛いのに恐ろしい……人は見かけによらないよね。
「じゃあ、戻るよ。堀川君の手入れしてないし、もう数名の男士とキスしてるもん……わ、私の唇なんて……」
加州「あ、主自棄にならない方が……」
「……大丈夫。私はみんなの主だもん、みんなを幸せにする。それが私のやりたいことだし、私はみんなを愛してあげたいから」
ピースをして清光に笑いかけると清光も笑い返してくれて頬に触れられた。
顔が近づいてくるとコツン、と額同士が合わさってドキッとする。
加州「……頑張れ主」
「うん……頑張るね」
まだまだやることはたくさんなんだ。
ちょっとやそっとのことでつまずいていられない。
よし、頑張ろう。