第2章 仲間
「で、でもね堀川君っ!」
堀川「黙って。主さんは僕達を幸せにしてくれるんでしょう?なら、してもいいですよね?それとも主さんは、奪ってほしいんですか」
顔が近いまま、髪を掬われるようにされると目の前で髪に口付けられて私は涙目になる。
この子、恐ろしい。
兼さん辺りに助けをもとめようにもただガン見してるだけ……この席、フレンドリーではあるが同時に誰も助けてくれないことを私は理解した。
「ぁ、あのね堀川君。こ、ここみんないて、見られちゃうからね二人のときにッ………ぅ」
堀川「ふふ、主さん可愛い。あぁ、主さん泣いちゃいそう……大丈夫、気持ち良くさせてあげるから」
加州「何やってんの堀川!主はこういうのダメなんだからやめるっ……主、大丈夫?」
私がもう無理と感じたときにぐいっと後ろに引かれたかと思うと清光の腕の中にいた。
私は清光の方に向き直るとそのままむぎゅぅっとしがみついた。
もうやだ、堀川君怖い……。
堀川「主さんは面白くて可愛いですね。これくらい挨拶のようなものですよ」
そんな挨拶聞いたことないな。
加州「主、もう大丈夫だからね。可哀想に……安定もさ見てないで助けようと思わないわけ?」
?「は?別に見てないし助ける義理もないし」
加州「ほらほら主、あっちでおやすみしよーね」
清光に支えられながら私は部屋の隅に移動した。
美少年に負かされるなんて私、すっごいカッコ悪いかも……