第2章 仲間
和泉守「く、国広なにいってんだ」
堀川「え、だって順番待ちの人はたくさんいるだろうし、こういうのは早めに終わらせる方が主さんのためだからね」
わ、私のため……そうだよね。
キスの方が早く終わるのは確かだし、霊力の減り方も違う。
でも、中学生か……堀川君が見た目15か16歳にしても年の差は些細なこと。
蛍丸とかにしようものなら犯罪臭がすごいけどでも、キスか……。
「ほ、堀川君それって誰から聞いたの?」
堀川「鯰尾君が言いふら……話歩いてましたよ」
あ、あの鯰尾かっ!
会ったときから前向きな、なんかあれな感じはしてたけどまさかここまでとは。
ウインクしながら舌を出している鯰尾のことを想像するとイラッとしたがとにかくあやつを止めないととんでもないことになりそうだ。
堀川「主さん、鯰尾君を止めようって考えてるなら手遅れですからね?」
マジかぁ。
どんな風に手遅れなのかはわからないが、本当にやつはとんでもないことをしてくれた。
いろんな性格の刀がいるのでなかには変態さんもいる可能性がある。
そんなやつに捕まったら恐ろしいな。
もう一つの可能性といえばやはり嫌悪感を感じる子もいるだろう。
審神者というだけで嫌う子もいるのだから手入れ方法が口吸いなんて聞いたらバイ菌扱いされてもおかしくないからね。
堀川「それで、主さん……してくれますよね?」
「えっ!で、でも堀川君……私、人間で審神者だよ?嫌じゃ、ない?」
堀川「前の主さんのことは嫌いでしたよ。でも新しい主さんのことは好きになれそうですから」
あれこの子、こんな性格なの?
顔はかわいいのに、こんなんなの?
私の頬を撫でて顔を近づけてくる堀川君に私は顔に熱が集まるのを感じた。