第50章 新しい仲間
「んー……私って自分が思っている以上に怖がりなのかも」
一人でいることには慣れたつもりでも寂しい気持ちはあって同時に一人でいるのが怖いと感じてもいる。変な話だが一人でいることに慣れているだけで一人でいたいわけではないらしい。
我ながらめんどくさい女だと思ってしまったが人間というのはそういう人種なんだろうと考えることにした。
「でも、みんなに一人が寂しいなんて悟られないようにしよう」
気を遣われてもなんか申し訳ないし。
それに寂しがり屋な構ってちゃん属性が追加されたら、なんかいろいろ複雑になる。
ビッチで構ってちゃんで寂しがり屋で……うわ、めんどくさいと思われる属性オンパレード。
「審神者はお姫様ってわけじゃないんだから、みんなの前では元気な審神者でいないとだよね!」
蛍丸「あ、主だ!」
そんなことを考えていると美声が聞こえてきて瞬時に聞こえてきた方角に目を向けるとそこには可愛らしく笑って手を振る愛する蛍丸の姿があった。
「ほ、ほたりゅまりゅっ!!」
愛染「悪い人ではないんだろうけど主が蛍に向ける目ってなんかな……」
蛍丸「愛してくれてるの伝わるしいいじゃん」
愛染「蛍丸がそれでいいんなら俺も気にしないけどさ」
「二人ともどうかした?」
愛染の視線に何かしただろうかと首をかしげながら二人のいる縁側に近寄れば蛍丸はニコッと笑ってしがみついてくる。
やばい、可愛すぎる。