第50章 新しい仲間
愛染「別にー。二人は相思相愛だなって話してただけ」
「相思相愛か……蛍丸が慕ってくれているのなら嬉しいね。でも私はみんなと相思相愛の関係になりたいからなぁ」
蛍丸「浮気?」
「え……ち、違うよ!浮気とかではなくて……何て言うのかな」
みんなと仲良くなりたいという思いはあるがそれを浮気かと言われると違う気がした。蛍丸のことは大好きだがその好きはみんなと同じ好きであるため誰かを特別に想ったりはしていないわけで……。
でも短刀達はちょっと特別なような……?
「頭が爆発しそ……」
愛染「蛍丸、意地悪すんのやめてやれよ」
蛍丸「意地悪したつもりはないけど?だって主、俺のこと好きなんでしょ?なのに他の刀達と相思相愛になりたいなんて浮気じゃん」
「私は皆様を平等に愛したいわけで蛍丸だけを特別視しているわけではないというか……」
蛍丸「俺のこと、好きじゃなかったの?」
瞳を潤ませてこちらを見つめる蛍丸。
身長のこともあり上目遣いで見つめられると心の臓が破裂しそうなトキメキを感じながらすぐに目をそらして深呼吸を繰り返す。
どうしよう。めっちゃ可愛い。
もっと見ていたいがここは主としてちゃんと説得しなければ。
そう思ってその場に膝をつくと私は蛍丸に笑いかける。