第50章 新しい仲間
「どうやるんだっけねぇ……?」
先程から足元をくるくると回っている小さな鍛刀の妖精さんに目を向けるとまたも敬礼してくれるのでとりあえず無難な数でやろうと資材の方に近づいたところで思い出す。
「誰かが運ばなくてもとかなんとか言ってたっけ。えーっと……手を合わせて力を込めて意識をするようにして……」
手を合わせて念じるようにして手中に力を込めて開くと目の前に近未来感がハンパない画面のようなものが出てきて固まる。これ、パソコンの時と同じだ……ちょっとこれ苦手、なんだけどな。
現代に生きてた私にとってこういう近未来的なものは馴染めそうにない。
まあ、そこは慣れるしかないと諦めることにして資材を各500個に設定して刀を作ってもらうことに。
小さい妖精さんがなにかを始めるとその近くにはカウントダウンらしきものが表示された。一時間半、ってところか。
「すぐに出てくるわけじゃないんだね……妖精さん頑張ってね?」
邪魔をしてはいけないとそっと鍛刀部屋から出ると、やることのなくなった私は……外に出ることにした。
うん、暇になった。