第47章 怒られた
宗三「そんなに見つめて僕に惚れましたか」
「一目惚れとはいかなくても惚れてはいますよ。こんなに美しい人を見て惚れないわけがないですよ」
宗三「……僕の身体が目当てですか」
「なぜそういう話になった……色恋とかそう言う話では無くただ単純に綺麗で美しい貴方に憧れているだけですよ」
宗三「貴方には色気がありませんからね。その無駄な脂肪は宝の持ち腐れですね」
なぜ綺麗だとか容姿を褒めたのに毒が返ってくるのかわからないが、いつものことだと流しておこう。
受け止めてばかりいたら私の硝子の心が本当に割れてしまいそうだ。
「そ、宗三さんみたいに何もしなくても色気を醸し出せたら私への印象もいいものになってたりしたのかなー?」
宗三「百歩譲って、万が一にも貴方に色気があったとしても売女のような女になっていたかもですね」
売女……!?
「それは言い過ぎですよっ…言っていいことと悪いことがっ」
「お待たせしました。餡蜜ぜんざいと三色団子となります」
タイミングよく店員が頼んだものを運んでくれて、少しホッとした。
宗三さんの言う事は流すに限るのだが毒が猛毒になることもあって本当に心が割れそうだ。
売女……体質のようなもののせいとはいえやっている事はそう変わらないのかな。