第45章 新しいタイプ
「だ、大好きだし愛してるよ……?」
加州「それじゃ、俺以外……必要ないよね?だって俺のこと大好きで愛してるもんね?愛するものなんて二つと要らないし主も俺がいるならその他大勢なんてどうでもいいよね?ね?」
気づかないようにして目を背けていたが……この子、もしかしたら前任の影響を受けている可能性がある。
昔から子は親に似るという言葉があるように生み出した……顕現させたのは前任だ。
気の流れからしても清光自身のものではない気の存在を感じられるし……こういうとき、はっきりとこうだ!って言えたらいいのだけどはっきりと言えるほどの情報ではなく曖昧になってしまうところを今後なんとかしなくては。
「清光、落ち着いて。どうどう……興奮しない、深呼吸……ひーひーふー?」
加州「それ違うくない?」
「違うとわかるくらいには落ち着いていたことに私はビックリですね」
てっきり暴走を抑えられず話の声も聞こえず我が道を突っ走ってますって感じのように思えてたから人の話を聞くだけの余裕があるならそこまで闇は深くなさそうだし安心したけど……初めてのタイプだな。
言葉を選ばないと刀を片手に乱闘騒ぎになりかねないし……いや、清光を信じよう。
「清光。私は清光が好きだけど他の子達も……」
加州「いらないよね?」
「ひ、必要です!」
加州「なんで!俺のこと愛してるって言ったのに!」
「それとこれとはっ……清光、私の役目は歴史を修正するお手伝いなんだよ……?でも歴史を修正するにはあなたたちが必要で清光だけじゃ……」
そうだ。
清光は愛してるけど他の子達がいないとやっていけないアピールで万事解決。
加州「そんなの俺がいれば十分じゃん。それで主に褒められるのも労ってもらえるのも俺だけ……」
解決にはならなかったか。