第44章 変態でした △
燭台切「本当にいいのかな……?今ならやめてあげられるよ」
「いいんです……私、燭台切さんのことをずっと……」
燭台切「ッ……なつみ」
ガバッと顔をあげるとそこには……長谷部君の姿があった。
長谷部「………………」
燭台切「………………」
長谷部「こんな場所で……寝ながら主の名を呼んで、ついに頭がイカれたか」
燭台切「…………はぁぁぁぁ、ッ……かっこ、悪いなぁ」
長谷部「かっこ悪いのは今に始まったことじゃないだろう」
どうやら、いつのまにか眠ってしまっていたようだ。
熱くてたまらなかったのに今は違うところが熱くて苦しくて堪らない。
それもこんな姿を長谷部君に見られるとか……
燭台切「何で長谷部くんなのかなぁ」
長谷部「喧嘩売ってるのか。さっさとそこを退け通行の邪魔だ」
燭台切「……長谷部君って……主のこと好き?」
長谷部「……なんだ藪から棒に……もちろん慕っているに決まっているだろう。あんなにも心が綺麗なお方に惹かれないわけがない」
燭台切「じゃあさ、主にーーして、ーーなことをさせてーーな姿、見たいと思う?」
長谷部「は……?」
燭台切「ちょっ、その引いてますって顔やめてよ。さすがの僕だって傷つくよ」
引いているというよりもまるで汚いものでも見るかのような視線に苦笑いを浮かべる。
男としてなら当然、なんてことはないのかな。
燭台切「はぁ……本当にすごい子だよ主は」
長谷部「……今後一切の主との接触を禁じる。お前みたいなのが主のそばにいるなど危険すぎる」
あはは……長谷部君は本当にひどいこと言うよね。