第2章 仲間
「あ、あの燭台切さん離してもらってもいいですか?腰に手があるのはなんというか……気になります」
燭台切「……うん。手入れしてくれてありがとう主」
どこか残念そうに笑う燭台切さんだったが離れる前に額に口付けてくるものだから私は、ぼっと顔が赤くなった。
な、何て人だ。
加州「俺だってあれくらい……」
「あはは……えっと、こちらの方は……?」
寝込んでいる人をちらっと見ると、どう見たって重傷なのだが重傷=息切れ必須の手入れと考えると優先していいものか悩んだ。
とりあえず今のところは大丈夫そうなので色黒さんの方を手入れしようとしたのだが私が近づくとキッと鋭い目で見てきて近づくなオーラを出してくるので燭台切さんを頼ることにした。
燭台切「あぁ、彼は大倶利伽羅、伽羅ちゃんだよ」
「……伽羅さんですか」
どこで切って呼べばと悩んだがさすがに初対面でいきなりちゃん付けは失礼なので今はさん付けで呼ぶことにした。
名前を教えてもらっても警戒は相変わらずだね……本人から聞いたわけでもないけど。
重傷じゃなくとも傷は負っているので手入れはしておきたいところだけど、させてくれるかな。
「あの伽羅さん、重傷じゃないようなのでキス……口吸いはしませんから手入れをさせていただけませんか?」
伽羅「……勝手にしろ」
「ありがとうございます……それではそのままの体制でじっとしててくださいね」
ゆっくりと近づくとまずは腕の方に手をかざしてから手入れを始める。
例えがおかしいと思うがなんだかこれ、洗濯物を乾かすために太陽光を生み出しているようなそんな感じがする。
でも、これで一応傷が癒えているんだから不思議なものだよね……。