第2章 仲間
どれくらいしていたのだろう。
小さな音をたてて唇が離れると銀色の雫が糸を引く。
息も上がり身体は熱くなってなにも考えられない。
霊力もごっそり吸いとられたみたいに身体に力が入らない。
「燭台ッ…さ……」
燭台切「っ……ご、ごめん」
一期一振さんもこんな感じだったけど、重傷だと霊力が空近くなったりするのだろうか。
二度目のキスなのにどっちも濃厚って……大人って怖い。
加州「あ、主!」
「っだ、大丈夫……今回は本当大丈夫だから」
ふらふらするが倒れるほどでもない。
色男の一人や二人とキスしたからって倒れてちゃ今後がもたない。
隣に座ってた色黒さんも、なかなかの……あれ?
「あ、あのなぜ離れて……」
?「馴れ合うつもりはない」
いつのまにか色黒さんは私達から離れていて、こちらを見る目も警戒心で満たされたような、そんな目で……。
信用を勝ち取るどころか、自分で信用をなくしているような……
燭台切「主、もう一回してもいいかな……?」
「っ……な、なんで?治ってるよね、傷治ってますよね!?」
燭台切「あ、うん……完治してるみたいだよ。ありがとう」
短時間のあれだけですぐ治せるなら効率化を目指すには……やめよう。
考えても答えは一つしかないからやめよう。