第2章 仲間
「では……お願いします」
待たせてしまうのも悪いので私は覚悟を決めて燭台切さんを見つめた。
覚悟を決めた、とは言っても……緊張する。
燭台切「もしかして、緊張してる……?」
うわ、バレた。
「ま、まだ一回しか……してないものですから」
手を握られていると変に意識してしまう。
手袋越しに伝わる燭台切さんの温もり……私より大きくて温かい手だ。
ほとんど破けて手袋なんてあってないようなものだけど。
ちらっと燭台切さんの方を見ると燭台切さんもこちらを見ていたようで目があってしまい、私はすぐに目をそらしてしまった。
燭台切「……じゃあ、するからね……?」
「お願い、します」
燭台切さんは手を握ったまま、もう片方の手で頬を撫でて唇に触れてきた指に私は小さく反応してしまう。
まるで解すかのようにふにふにと唇を触れられていると、少しくすぐったくて小さく口を開けてかぷっと指を甘く噛んでやった。
燭台切「っ……噛まれちゃったな」
なんだかそれがおかしくてお互いに笑い合うと気づけば緊張はどこかへいってしまい改めて燭台切さんを見たあと私は目を閉じた。
すると唇に感じた温もりにドキッとしながらも霊力を流し込むことを考えて手入れを始めた。
燭台切「っ……!」
ゆっくりと確実に癒すことを考えていると突然、腰をグッと引かれてより強く密着することになると驚いて離れようとしたが後頭部を押さえられて、また逃げられなくなってしまった。
顎の角度を変えられ、より深く口内を犯されてしまう。
「んん…っ!」
いやらしいと思える水音や舌同士が絡まりあってすごく……っ
胸板を強めに押してみても燭台切さんは離してくれずまるで貪るような息継ぎの隙すら与えてくれない口づけに私は力が抜けて身を任せることとなった。