第2章 仲間
「でも本当によろしいのですか?私は審神者で人間です……私がいうのも変ですけど疑ったりしないのですか?」
燭台切「これでも、人の良し悪しを見極めるくらいはできるよ。君は……悪い子には見えないし、もし何かするようならその首を斬らせてもらうよ」
ストレートに言ってくれるな。
首を斬らせてって……悪いことするつもりはなくても勘違いで首と胴体がおさらばするようなことがあれば笑い事では済まない。
気を付けよう……。
「では……」
燭台切「あ、ちょっと待って」
早速しよう、としたところで止められてしまった。
まあ、キスをする訳なんだし抵抗があってもおかしくはないか。
燭台切「僕からしてもいいかな?」
「……え」
燭台切「女の子からというのもいいんだけど、こういうのは男からする方がいいみたいだからね」
……三日月さんとは別の意味で積極的な人だな。
どちらからしてもやることは変わらないのだが……。
一期一振さんの時のように緊張してきて顔に熱が集まるのを感じながらも、私がするよりも任せた方がスムーズに進みそうだ。
燭台切さんを見て、お願いするようにこくりと頷くと燭台切さんは優しく微笑んできたかと思ったら、そっと手を握ってきた。
少しドキッとしたが、それよりも燭台切さんの傷まみれな手に胸が痛んだ。
戦うのが彼らの使命とはいえ、こんなボロボロになってまで戦わせる意味が本当にあるのだろうか。
歴史を守る、きっとそれは大事なことなんだろうけど……納得はできないんだよね。