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【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第40章 愉快




~数日後~


「はー……ほんまかわええなぁ……この女優はん」


「またその子ですか……まあ、かわいいと思いますけど」


「やろやろ、せやろ!」


「そんなことよりあの子のことはどうしたんですか?」


「……はぁぁ、お前ここに来てから一週間程やのに妙に馴れ馴れしいな」


「あんたが堅苦しいのはやめろって言ったんだろ……」


「あー言えばこー言う……ほんまかわいないな」


俺の補佐をすることになった新人、名は知らん。

聞かんかったの俺やし、知らんのはええんやけど……まあ、生意気で……反抗期の子供みたいなんよなぁ。


「あの子ってあれやろ……どの子や」


「あんた、自分の担当審神者の存在も忘れたんですか……」


「お前なぁ……俺が担当する子、10人以上はおるんよ?どの子かわからんわ」


ま、10人以上おっても……連絡とってるのは一人だけやけどな。


「俺は姿も見てないんでよく知らないんですけど……あの、ブラック本丸の審神者になったとかいう……」


「元気しとるよー?お前、どうせ俺の補佐官みたいやし挨拶しにいったら?かわええぞぉ」


「まあ、それはいつか……あの、噂で聞いただけなんですけど、すごい気に入ってるらしいですね。その子彼女なんですか……?」


「は?いやいや彼女なんていうたら……どこぞの御神刀に斬られるやろ……」


あの笑顔の裏に隠された執着、依存……真っ黒な感情を持つ神刀なんぞ、見たことないわ。

まあ、本来処分されるところをお咎めなしにしたんは俺やけど……命の恩人やのにあんな殺意向けられるなんて、悲しいことやわ。


「けど……あの目、狂気を感じられてゾクゾクしたなぁ」


うっとりとする俺に引いたような視線を向けてくる補佐青年。

そんな目で見んなや……ゾクゾクするやんかっ……


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