第40章 愉快
普通より普通じゃないものの方が好きだ。
普通より豪勢なものがテンションが上がるしそれは日常も一緒。
平凡な毎日より、ちょっと刺激のある生活の方が楽しめる。
もちろん、あくまでも自分は傍観者側で。
テレビでもあるやん?
ミステリーとかサスペンスで人が刺されたりしたら、うわ……犯人誰やろ?って、なんでそないなことしはったんかなって。
罪を犯した本人たちからすればそれは大事な理由があってのこと、けど視聴者側にとっちゃただの傍観者、他人事。
俺はそんな傍観者でいたいのさ。
自分に訪れるハプニングなんて……それはそれで楽しいやろなぁ
「お初にお目にかかります!本日よりっ」
「そういう堅苦しい挨拶はええよ。しょーりゃくしょーりゃく」
「は、はぁ……では俺の名前はっ」
「それもええ。こっちは名乗るつもりもあらせんから教えてもらわんくてもええよ」
「……そ、それならなんとお呼びすれば……」
「せやな……政府の人、でええと思うよ」
退屈は本当嫌いなんだわ。