第35章 マッサージですよ
その後、私は伽羅ちゃんに離してもらえずさすがに下ろしてはもらえたが腕を捕まれたままで逃げることを阻止されていた。
そして、広間に集められた彼らに対して先程私が燭台切さんに話したことをそのままに伝えると広間はシーンとして……今に至る。
やっぱり、よくなかった……。
みんなのためと言いながら自分のためにやってました、なんてみんなの心を弄んだようなもの。
受け入れてもらえるわけが……
堀川「それだけですか?僕たちはそんなの気にしませんよ」
「…………え?」
今、なんと……
堀川「主さんがさみしがり屋の構ってちゃんってこと知ってますよ?」
「だ、誰が構ってちゃッ……」
堀川「違うんですか?」
否定したいのに否定できない……なんか、悔しい。
堀川君はニコニコと笑いながら認めろよ、みたいなオーラを出しているために目を合わせたくなくて近くにいた鯰尾の方を見る。
鯰尾「……どうしたんですか?もしかしてまたキスしたくなっ」
「しゃらっぷ!」
何かを言いかけた鯰尾を無視して、視線をさ迷わせるほど困っていると伽羅ちゃんに掴まれている手とは別の、もう片方の手に温もりを感じた。
なんだろうと思っているとすぐそばに今剣君がいた。
近づいてきたことすら気づけなかった……さすがはプロ。
今剣「あるじさまのこと、だいすきですよ」
「ぬっ……だ、大好き……?」
今剣「はい!やさしくて、あたたかくて……ボクはあるじさまのことだいすきです!」
「今剣くん……」
ショタに好きって言われるなんて、これは涙案件です。
可愛い、綺麗、純粋、尊い……本当に子供は綺麗で好きだなぁ。