第33章 部屋
「広いね……ここを見つけたのは乱ちゃんだけ?」
乱「そうだよ。みんなでかくれんぼしてたら見つけたんだ!」
「てことは……かくれんぼは続行中?」
乱「休憩ってことで今は各自休んでるよ?」
それなら安心か。
乱ちゃんが見つけたようにここにわらわらと来られても困ってしまう。
危険はないと信じたいが念のためだ。
「乱ちゃん、ここはいいからみんなと一緒に休んでて……?」
乱「えー!あるじさん、またそうやってここにこもる気でしょう」
「こもらないよ……万が一にも危険があったら大変でしょう?だから……」
乱「なら尚更ボクを頼ってよ!あるじさんの役にたってみせるからさ」
可愛いのにかっこいいこと言ってくれる子だな……これ以上何をいっても納得してくれそうにはないしここは付き合ってもらった方が良さそうだ。
乱ちゃんの言う通り私だけより乱ちゃんがいた方が危険とか少なくていいかもしれない。
人骨とかある可能性もないとは言えないわけだし……
乱「それじゃ端っこから見よっか」
「あー………うん、そうしようか」
無邪気に笑う乱ちゃんを見ていたら人骨くらい、なんてことないかという気にさせられる。
あったとしても動き出すわけでもないし問題はないだろう。
恐れや不安などは忘れることにして乱ちゃんの隣を歩きながら端の部屋の前で立ち止まる。
念のため何かが飛び出てきても驚かないよう警戒しながらドアを開けると……