第33章 部屋
乱「こっちこっち!」
「そ、そんなに急がなくても……」
久しぶりの太陽に私は溶けそうな思いになりながらも乱ちゃんの後をついていくと、どうやらあの謎の機械……彼らを過去に飛ばしたりするあの装置のすぐそばにある小屋に地下があるようだった。
そういえば本丸内ばかり探検して外のことは気にかけてなかったかも……外に置くものなんてスコップとか肥料とかそういうものが置いてある倉庫なんだろうなと遠目に見てただけで実際には確認していなかったのだ。
決して、外に出るのが嫌とか太陽の光を浴びたくないとかそういうわけではない。
乱「あるじさん……顔色悪いね」
「あら、今気づいたの……ちょっと寝不足なだけだから大丈夫だよ」
乱「それ大丈夫なの?あるじさんって寝太郎ってやつなんでしょ……?」
「その言い方はやめなさい」
前の本丸ではパタパタ倒れて寝ていたが私は決して寝太郎ではない。
そう思われても仕方ないとはわかっていても寝太郎なんかじゃ……
乱「ほらここだよ」
「……薄暗いから気を付けないと落っこちそうだね」
小屋のドアを開けてもらうと端の方に人二人くらいが通れる……階段があった。
小屋の中はちゃぶ台を置いて五人くらいしか座れないような広さで地下のために雨風を凌ぐために建てられたのだろうかと考えながら乱ちゃんに続いて階段を下りることにする。
人骨とか落ちてなきゃいいけど。
よくミステリー小説とかで見るし。