第32章 連絡
今後、長谷部をどうしようかと悩んでいたらうるさいくらいにスマホからメロディーが流れるものだから画面を見るまでもなく政府の人からの連絡だとわかった。
政府の人しかこの番号知らないだろうし。
今度は何のようだろうと気にはなるが話すのが面倒に感じたので無視をしようとも思ったが、出ないと永遠とかけてくるはずなので仕方なく電話を受けることに。
『まいどー!毎日元気に励んでまっかー?』
「うるさいので切っていいですか」
『な、なんでや!審神者になってから明るくなったとはおもっとったけど……冷たいなぁ』
「なんか切りたいので切っていいですか」
『切らんといてや!』
久しぶりに声を聞くと……ちょっとうざいな。
あ、違うか……ちょっと……煩わしい?
『今俺の悪口考えとるやろ』
「そんなことはどうでもいいので何かご用でしょうか」
『ほんまひどいな……どうせ男を侍らせて毎日ヤってるようなビッチ審神者のくせに』
私は、スマホを耳から離すと迷いもなく通話終了のところを押す。
画面上に電源を切るという文字が表れるとそれを押そうとしたところでまた電話がかかってきた。
仕方なく電話を受ける。
『ちょっとしたジョークやって!ほんまごめん本心ちゃうから!』
「嘘ですよね。私をビッチ審神者と思って笑ってるんですよね本当最悪です……刀剣男士の爪の垢でもオムライスにいれて食べたらどうですか?」
『い、いや……ごめん……』
体質のせいでそういう気分になることはあるが、それは飴と我慢で自分を抑えているために今のところ……うん、ビッチにはなってない。
それ以前にビッチの定義ってなんだったかな……もう考えたくもないしスマホも捨てちゃおうかな。
『な、なぁなんか話してお兄さんすっごい悲しいから』
「このスマホいらないのであなたからの連絡を受けることのないスマホを用意してもらっていいですか」
『怒らんといてやぁ!な、なぁ!なつみちゃんってばあああ!』