第24章 大浴場
「うわぁ、すごい洗濯物の山……洗うものはこのかごにって……誰がやってくれてるんだろう」
私がなにも言わなくとも洗濯物までやってくれるなんて……知らない間に我が子が成長していた親の気分になる。
まあ、やってくれているとしたら歌仙さんとか燭台切さん辺りだろう……自分のパンツまで洗わせてしまったことは記憶に新しいが、自分のものくらい自分で洗わなきゃな。
手洗いだから教えてもらわなきゃいけないけど……
「こんだけ洗濯物があるなら、みんな入ったあとなのかな……なら、まあ……ささっと入ってすぐ出てこよう」
粟田口の短刀達はたぶんみんな入っているだろう。
ご立派なお兄様がいることだし、でも大人組っていうのかな……マイペースそうな三日月さん辺りは入ってなさそうだから、鉢合わせする前に入ろう。
服をぱぱっと脱ぎ捨てタオルを一枚巻いてから浴室に入ると……そこは……散らかっていた。
桶はいろんなところにあり、浴槽は……泡まみれ……いったいここで何をしたんだと目を疑いたくなる光景ではあったが、前の血生臭い本丸と比べればかわいいものなので……気にしないことにした。
明日の朝、掃除しよ……